桜蔭中学校理科入試問題傾向と対策
令和7年度桜蔭中学校入学試験は2月1日に実施されました。
令和7年度出願者は542名,受験者516名,合格者289名,補欠30名でした。
令和7年度理科入試問題は例年通り 化学・物理・生物・地学の各分野からの大問4題構成でした。
今回は Ⅱ 消費電力に関する問題を解説します。
電気料金が高騰している時事問題をふまえての問題です。
中学社会入試問題では原発などの時事問題を絡めての社会意識を受験生がもっているかが問われる良問が多く出題されています。
Ⅱの問題は知識なしでも設問を理解して解ける問題です。算数の得意な受験生には正答率の高さが察せられる出題でした。
桜蔭中学校2025年度理科入試問題Ⅱ消費電力に関する問題
令和7年度桜蔭中学校入学試験は2月1日に実施されました。
令和7年度出願者は542名,受験者516名,合格者289名,補欠30名でした。
令和7年度理科入試問題は例年通り 化学・物理・生物・地学の各分野からの大問4題構成でした。
今回は Ⅱ 消費電力に関する問題を解説します。
電気料金が高騰している時事問題をふまえての問題です。
中学社会入試問題では原発などの時事問題を絡めての社会意識を受験生がもっているかが問われる良問が多く出題されています。
Ⅱの問題は知識なしでも設問を理解して解ける問題です。算数の得意な受験生には正答率の高さが察せられる出題でした。
桜蔭中学校2025年度理科入試問題Ⅱ消費電力に関する問題
桜蔭中学校2025年度理科入試問題Ⅱ消費電力に関する問題 問1解説解答
問1 この家では消費電力の合計が3000Wをこえると電気製品が作動しなくなります。表1の上から順に電源を入れていくと、どの電気製品まで作動させることができますか。表1の①~⑥からあてはまるものを1つ選び、番号で答えなさい。
解説解答
上の表の1回の消費電力を順に計算していく。
3000 – 300 = 2700
2700 – 320 = 2380
2380 – 1000 = 1380
1380 – 240 = 1140
1140 – 1000 = 140
⑤まで電源を入れていき ⑥の電源を入れると600W必要なので、電気製品が作動できない。
答 ⑤
桜蔭中学校2025年度理科入試問題Ⅱ消費電力に関する問題 問2解説解答
問2 ある月に表2のように電気製品を使いました。この月の使用電力は何Whですか。また、電気料金は何円になりますか。ただし、この月は30日まであるものとします。
解説解答
7時間30分 = 7.5時間,6分 = 0.1時間
1日あたりの消費電力の和は 7200 + 2400 + 6000 + 240 + 100 + 60 = 16000Wh
この月は30日まであるので、この月の使用電力は 16000×30 =480000Wh
電気料金は 1800 + 0.03×480000 = 16200円
答え 消費電力 480000Wh,電気料金 16200円
桜蔭中学校2025年度理科入試問題Ⅱ消費電力に関する問題 問3解説解答
問3 表2の蛍光灯をすべて10WのLED電球にかえると、問2の電気料金は何円安くなりますか。
解説解答
蛍光灯は1つ当たりの消費電力は40W、10WのLED電球にかえると1つあたりの消費電力の差は 30W。
1回に使う数は8で、1日あたりの平均使用時間は7.5時間
よって 1日あたりの消費電力の差は 30×8×7.5 = 1800W
1日あたりの電気料金の差は 1800×0.03= 54円
したがって1月の電気料金の差は54×30 = 1620円
答え 1620円
桜蔭中学校2025年度理科入試問題Ⅱ消費電力に関する問題 問4解説解答
問4 各家庭の消費電力の合計が増えて発電所の能力をこえると、電気が供給されなくなります。また、使用電力量が増えると、各家庭では電気料金が増え、社会全体では環境負荷が増えます。ある家庭でつぎのア~カを行ったとき、家庭での電気料金は減らないが、社会全体でのピーク時の消費電力は減るものをすべて選び、記号で答えなさい。
ア お菓子を作るためにオーブンレンジを使おうと思ったが、暑い日の昼間を避け、すずしい夜間に使うことにした。
イ 夜間はなるべく不要な電灯を消すようにした。
ウ 冷蔵庫を消費電力の小さい製品に買いかえた。
エ ガスコンロの使用をやめIHコンロに買いかえた。
オ 屋根に太陽光発電パネルを設置し、昼間に使用する電気を補うようにした。
カ 電力会社から供給される電気を夜のうちに蓄電池にためておき、その電気を昼間使うようにした。
解説解答
家庭での電気料金が減るものは
イ 不要な電灯を消すと家庭の消費電力は減り、電気料金も安くなる。
ウ 消費電力の小さい冷蔵庫に買いかえると、電気料金も安くなる。
オ 太陽光発電パネルを設置し、昼間に使用する電気を補うと電気料金は減る。
電気料金が減らないものは
ア・カ 昼間に電気を使用しても夜間に電気を使用しても、夜間料金が示されていないので電気料金は変わらない。
エ ガスコンロのかわりに電気でコンロを作動させるので、ガス料金は減るが電気料金は高くなる。
ア・エ・カの中で社会全体でのピーク時の消費電力は減るものは 昼間のピーク時の電気の使用を裂けることができるア・カ
答え ア・カ